「介護という仕事は」
介護のお仕事は、ハードワークと言われています。それゆえ辞めていく方も大勢いらっしゃいます。
はたしてどんな時に辞めたいと思うのでしょうか?
今現在介護職として働いている方、またこれから介護職として働こうとする方達も、とても気になる問題だと思います。
介護のお仕事はやりがいのあるお仕事と言われている一方、ハードワークゆえに悩みやストレスを抱えている人が多いです。今回は介護士さんが辞めたくなる理由を紹介します。
また悩みに対する解決策などもお話ししていきますので、最後までチェックしてみてください。
介護職のよくある悩みのひとつとしてよく聞くのが、「結婚や出産でライフスタイルが変わった、だから介護の仕事が独身の時よりもキツイ」というお悩みです。
介護職に勤めているのは女性の方がはるかに多いです。それゆえ結婚や出産を迎える方の割合が多くなってきます。産休後に復職したものの体力的にキツイと思ってしまうのも頷けます。
介護職ママのリアルな声を挙げてみましょう。
・休日も家事と育児で休む暇がない、仕事いくのにも疲れてしまっている。
・子供の急な発熱で当日欠勤がふえて気まずい・・
・夜勤が多いので、夫とすれ違いになった、孤独感がでてきてしまった。
・義理の母が家事や育児を手伝ってくれている、ありがたいのだが気疲れしてしまう。
男女比率が女性のほうが高いとされる介護職、最近では男性職員も増加傾向ではありますが・・・。
「家庭や育児にかける時間や体力は確保したいけど、介護職では難しいかも」この様な考え方がきっかけで退職するかたも大勢いるのが現状です。
また、職場に恵まれて他の介護スタッフがよく協力してくれる方などは、かえって申し訳ない気持ちや罪悪感からストレスを抱え込む人もいらっしゃいます。
「まだまだあるある!介護職ならではの悩み」
さらによく聞くのが「職場の環境、運営方針に不満が募ってきた」というお悩みです。介護職に限らず多く上がってきそうな悩みです。実際悩まれているリアルな声だと・・・。
・人手不足が深刻化している状況なのに全くスタッフが増えない。みんな顔が暗く口々に「疲れた」「きつい」「忙しい」がたえない・・。
・うちの職場だけあきらかにイベントが多すぎる。正直スタッフ以外の利用者さんもお疲れ気味だ。
・よく「利用者さんのことを考えて~ひとりひとり大切に向き合う」とか言っているが、実際は効率重視で満足にコミュニケーションが取れていなかった。そんな職場に慣れてしまうのも嫌だ。
・施設長がやたらと癖が強い。
などなど、求人の情報だけでは内情を把握するのはなかなか難しいですよね。業務の進め方や利用者さんへの接し方について自分の考えとのギャップが続くと、些細なことでも気になりはじめて仕事へのモチベーションが下がってしまいます。意見を言おうとしても「これがうちのやり方!」と言われてしまったら解決法はないですよね。
介護のお仕事は、「気持ち」が大事です。その仕事に対する気持ちが強ければ強いほど、自分との考え方にギャップがあると悩みや深刻なストレスにまで発展してしまうケースがあります。
最後に一番よくある悩みの代表格といえば「人間関係」です。
・人の入れ替わりが激しいと思ったら人間関係が最悪な職場でした。利用者さんも介護スタッフがコロコロ変わるので可哀そう。
・女性が多い職場なのでイケメンな男性スタッフが入ってくると・・・恐ろしいことになります。
・職場恋愛の方がいるんですが、喧嘩したりすると仕事にまで影響してしまいます。どうにかしてほしい・・・・。
介護施設などで働く人の年齢層は幅広いです。10代の方もいれば60代の方もいます。
それゆえ人間関係にトラブルは出てきやすいのかもしれません。
上司やリーダーはそういったスタッフをまとめないといけないのですが、統率力がなかったり、平等に接することができないと、余計に職場の雰囲気が悪くなってしまう事もあります。
またその中心となる介護スタッフのリーダーや上司と相性が悪かったりで仕事にまで悪影響が出てくるという方も珍しくないそうです。
その他に給与が待遇に不満があったり、夜勤の数が平等ではないなど介護職さんの悩みは尽きません。
「ではストレスに感じた時はどうすればいいのか」
・嫌なこともプラス思考な気持ちで考える
なかなか数ある悩みをすべて解決というのは、難しい事なのかもしれません。例えば、先輩によって教わる介助のやり方がバラバラで困った場合、それを不満と捉えるのではなく、「様々なやり方を学べる場」と捉えてみてはどうでしょう。自分のスキルアップとしてプラスに持っていく気持ちです。
また自分がされて嫌だったことは後輩を指導する際にも役に立ちます。「経験はモノを言う」という言葉があるように。
このようにプラス思考で考えることができれば、今の職場も続けてみようかなって思えるかもしれません。
・人ひとりひとりの考え方も違うように、介護観もちがうと意識する
介護観というのは「高齢者の方たちの快適な生活へのサポート」です。介護を仕事としてやっている方ならば誰もが自分の「介護観」を持っています。他のスタッフと意見や考え方の違いを感じた時も、頭ごなしに否定するのではなく、その人の介護観を知ることを心がけてみましょう。ここで大事となってくるのがコミュニケーションです、介護のお仕事の基本となることですが、職場のスタッフに対してもきっと役に立ちます!
「実はこの人こういう人だったんだな」って事がわかれば苦手な人でも少しは今まで違う見方ができる様になるかもしれません。