「緊張しない初日のあいさつのためのポイント」
転勤や就職での入社初日は誰でも緊張するものですが、中でも初日のあいさつに悩む方は多いでしょう。
新しい職場での始まりを告げる意味合いだけでなく、同僚に与える印象を大きく左右する場面ですから、少しでも良い印象を与えたいと考えるのはごく自然な発想でしょう。
あいさつの中で語った方が内容はもちろん、良い印象を与えるコツや注意点など、今回は「初日のあいさつ」に関する様々な情報をまとめました。
「初日は事前準備が大事」
初日のあいさつを練りに練って考えても、思わぬところでつまずく方は少なくありません。
第一印象を決めるのはあいさつや会話の内容だけではないからです。
特に入社初日というのは全く知らない世界に飛び込むだけですから、その会社独自のルールや雰囲気など、予想外の場面で驚かされる場面も多いでしょう。
だからこそ、初日に向けて出来る限りの事前準備を行っておくに越したことはありません。
具体的にどのような準備を行えば良いのかをまとめました。
「初日の準備①:出社時間の確認」
どんな会社でも出社時間や始業時間は定められていますよね。
ですが自分の感覚で「始業時間の10分前に着けば良いだろう」などと決めつけてしまうのは危険です。
例えば会社によっては定期的に早朝会議がを設けているところもありますし、反対に始業時間直前にならないと入室のためのセキュリティロックが解除されない、などのケースも考えられます。こういった会社独自のルールや習わしは自分で体験するか、会社の人間に確認するかしない限りは気づくことは難しく、初日の出社時に思わぬ失敗を招く原因となりかねません。
そこでおすすめの方法は、事前に「明日は初日なので早めに出社したいが、何時ごろが適切か?」と確認しておく方法。
担当部署の社員でも構いませんし、採用担当者でも構いませんので、内部情報に詳しい人間に確認しておけば有益な情報を得られるでしょう。
「初日の準備②:服装やメイク」
第一印象で見た目が重要なのは言うまでもありませんが、会社によって服装や身に着けるものなどの自由度が異なる点は重要なポイントです。
【服装や身だしなみに関するチェックポイント】
・服装はフォーマルなのか、オフィスカジュアルなのか、自由なのか等
・頭髪、ひげ、メイクなどに関する規定
・制服の有無及び、制服に付随した服装規定の有無
上記チェックポイントを予め確認するため、面接や会社見学時に従業員を見られるチャンスがある場合は事前によく観察しておくと良いでしょう。
また「フォーマル」「オフィスカジュアル」「茶髪OK」などの規定があっても、どこまでOKなのか?の線引きは会社によって千差万別です。
従って、服装に関する規定の範囲内でチャレンジするのではなく、入社初日はなるべく無難な服装、見た目となるよう派手な服装やメイク、頭髪などは避けた方が良いでしょう。
また会社によっては用意された制服に合わせてシャツや靴などの色、形状が指定される場合もありますので、事前に服装に関する規定は早めに確認しておくことをおすすめします。
「初日あいさつの前から意識すべき点」
初日挨拶が自分自身の印象や見方を大きく左右すると言えど、出社してからあいさつを行うまでには、他の従業員とのかかわりがあるケースも多いでしょう。
では出社してから初日あいさつの行うまでの間にどのような点を意識すれば良いのでしょうか?
【初日あいさつの前の心掛け】
■初対面の同僚には笑顔であいさつ
■あいさつを合わせて個別に簡単な自己紹介を行う
■自己紹介の内容は氏名だけでなく、余裕があれば趣味や特技、前職の内容などについて簡単に話す。同僚に興味を持ってもらえる内容を心掛ける。
■個別の自己紹介時に、過度な自己アピールや前職での実績を話すのは危険。内容によっては自慢と捉えたり、逆にイメージを悪くすることも。
とにかく同僚と初対面の際に心掛けておきたいのは、「はっきりとあいさつする」「明るい表情」「礼儀正しさ」です。
これらを心掛けたうえで、自分から話す内容は簡単な自己紹介に努め、相手に聞かれた場合に掘り下げた話をしていくと良いでしょう。
同僚と1対1で対峙する初対面のかかわりは、あなたへの興味や印象を高めるチャンスだと考え、消極的になったり暗くならないよう注意してください。
「初日のあいさつで覚えておきたいポイント」
まずは具体的な内容へ入る前に、初日あいさつで押さえておきたいポイントをまとめておきました。
【初日あいさつはここがポイント】
①氏名と意気込みは必須ポイント。この2点さえ入れておけば、あいさつとしては成り立つほど重要。
②自己紹介の内容は、自身のパーソナル情報を中心にするのがおすすめ。前職の業種や年齢、出身地、趣味、特技など。人柄や人物像が見えやすくなる内容を意識する。
③意気込みを表現する際は、その会社に惹かれた理由、どのような形で貢献したいかなど、仕事に対する熱意ややる気が感じられる内容を盛り込むのがおすすめ。
④話す際は大きな声で明るく、はきはきと、表情も意識する。声のトーンや表情は第一印象を左右する大きな要素と言われているので事前に練習しておくと良い。
⑤あいさつは30秒~1分ほどが目安。短すぎて淡白になり過ぎたり、逆に長すぎても印象を悪くする可能性があるため、事前に長さを確認しておくこと。
⑥あいさつの中で過去の実績や成功体験などを話すのは危険。あくまで謙虚さを意識し、自慢と捉えるような内容は避ける。
ではこれらのポイントを踏まえて、最後に具体的な初日あいさつの例文をいくつかご紹介しましょう。
「初日あいさつの具体例」
■具体例①スタンダードなあいさつ
「おはようございます。本日より入社致しました○○と申します。
このたびはご縁がありましてこちらで働かせて頂くことになりました。
前職は食品メーカーでルート営業をしてきました。
兼ねてから新規開拓を目的とした営業職に興味を持っており、御社のオリジナリティあふれる商品に惹かれ、転職を決意しました。
一日も早く仕事に慣れ、会社に貢献できるよう頑張ってまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」
■具体例②パーソナル情報を交えたあいさつ
「おはようございます。本日より入社致しました○○と申します。
○○県出身の〇歳です。前職は食品メーカーでルート営業をしていましたが、縁あってこちらで働かせていただくことになりました。
趣味はフットサルで、週末には気の合う仲間と汗を流しております。同じ趣味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、お声をかけていただければ幸いです。
一日も早く仕事に慣れ、会社に貢献できるよう頑張ってまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」
上記はあくまで一例ですが、初日あいさつで重要なのは「人柄や人物像を知ってもらう」こと。
そのために前職の内容や仕事への意気込み、プライベートな内容を盛り込みつつ、自分なりのアレンジを加えてみてください。