「疲れた時のストレス改善法」
仕事でのストレスは薬剤師さんだけに限らず、悩ましきものです。
薬剤師さんはどのようなことでストレスを感じるのでしょうか?もちろん、人によりストレスを感じるポイントは大きく異なりますが、薬剤師さんだからこそのストレスって実は多いのです。
・薬剤師のお仕事は疑義照会から始まります。
薬剤師のスキルである疑義照会(ギギショウカイ)では疑義照会をしたくても出来ない、思うように処方箋を変更してくれない、医師に疑義照会を行なったのに罵声を浴びたなど、処方箋監査を行う薬剤師にとってトラブルやストレスが発生しやすい業務になっています。
お薬の処方というのは医師のみの特権でもあります。
しかし薬剤師がその処方箋の内容に疑義が無い事を確認する必要があります。
そして患者さんに適切な薬を作りお渡しします。
疑義照会というのは処方箋を見てから行う業務です。疑義照会をクリアしなければ仕事が進まないので最終的に患者さんを待たせてしまったりと、ストレスの溜まりやすい業務になります。
患者の対応に追われると仕事をスムーズにこなしたい薬剤師さんは、医師に確認をせずに勝手に処方箋を変えてしまいたい!と思っている方が多いと思います。
病院薬剤師など医師との連携が高い場所では、疑義照会が原因で罵声を浴びせられることも多いみたいです。
患者さんの不利益が起こる可能性がある相互作用について医師へ疑義照会をしても、「そんな作用は知らない!診察中に電話をしてくるな!」と暴言を吐かれた事は、1度や2度ではありません。患者さんの健康や治療のことを優先したいのですが、癖のある医師の場合はなかなか疑義照会しずらい・・・というのが薬剤師のホンネです。
「お薬のことだからこそ慎重に」
薬剤師が働く先々(調剤薬局・病院・ドラックストア・製薬会社)ではクレームが絶えません。
学校に在学中よく先輩が「薬剤師はサービス業だよ」と言われたことが、働いてみて初めてわかりました。特にクレームが多いのはドラックストアや調剤薬局の薬剤師みたいです。
こちらに非があるクレームであれば仕方が無い事なのですが、理不尽なクレームも珍しくありません。非常に注意が必要です。
身体に関わることなので裁判まで発展してしまうケースもあるそうです。
例えば、毎月やってくる患者さん。少し時間がかかってしまった際に言われた言葉が「毎回同じ薬なんだから先につくっとけよ!!」です。
急いでる気持ちもわかるんですが・・・・ね。
あと、処方箋の期限が年単位で過ぎているものを持ってこられたりする方など・・・色々な患者さんがいます。
このように非常に神経を使う業種なのでストレスが溜まりやすいです。クレーム対応力などが高く、ある程度クレームを流せる人でも正直耐えられない事が多くなってきます。
ドラックストアが最近たくさんできていますが、商品が多いので余計トラブルが多いんじゃないでしょうか?
「薬剤師さんのストレス解消法」
日々神経をすり減らしながら働いている薬剤師さんですが、どのような形でストレスを発散させているのでしょうか??
・人と話す事
なんだそんな事か、と侮ってはいけません。憂さ晴らしとして話す会話は最高のストレス発散方法です。
人と話すことでストレスを共有できたり新たな発見に繋がります。
特に同僚などと話す場合は、気持ちがわかりあえる部分が多いのでスッキリします。
話を進める事でエリアが違って良かったと思える話や、自分の薬局はどれだけ問題なのかが露骨に理解出来るようになるでしょう。要はポジティブに愚痴を吐くことです!
・十分な睡眠
休みはしっかり身体を休めてください。。ストレスを抱えている人ほど睡眠は必要です。
まだ薬剤師になりたての人は身体が限界に近いから帰宅してソファーで寝てしまったり・・などよく聞きます。
それではいけません。
質の高い睡眠を心がけた方がもちろん疲れが取れると思いますが、ストレスが特に溜まってしまった日には早く帰って、早めに就寝する方が、気持ちの切り替えもスムーズになります。
質の良い睡眠は疲労とメンタルなど身体がリセットされるのでお勧めです。
・ストレスの原因から離れてみる
どうしても耐えられない職場環境や人間関係がある場合、どんなストレス解消法をやっても意味がない事もあります。
嫌いな人といるだけでも仕事ってうまく回りませんよね?プレッシャーの中で働く事は、薬剤師業務における安全性が担保出来ず、相手に対しても迷惑がかかります。
具体的には調剤業務や監査業務の中でミスが増えてしまい、結果的に利用者である患者さんに誤った医療を提供する可能性が上がります。そうなってからでは遅いので、職場に複数の店舗や営業所がある場合には、部署異動を自ら行う事でストレスから逃げる事が可能です。大切なのはあなたの身体です。