良好な職場環境の作り方!

良好な職場環境の作り方!

「信頼されるコツとは」

薬剤師は様々な仕事の中でも、医療に携わり間違いが許されないという特性上、余計な部分でストレスを感じないことが質の高い仕事を全うする上では重要です。
中でも同僚との良好な人間関係はスムーズに仕事を進めるためだけでなく、自分自身含めたスタッフ全員が気持ちよく仕事に取り組むために欠かせない要素と言えるでしょう。

良好な人間関係にはお互いの信頼関係が大切なのは言うまでもありませんが、自分が周りから信頼を得るためにはどのような点に気を付ければ良いのでしょうか?
今回は職場で信頼されるコツやポイントについて、分かりやすくまとめました。

「職場で信頼される人の特徴トップ10」

良好な職場環境の作り方!


まずはどんな人が同僚から信頼を集めやすいのか?
アンケートや様々な調査結果を基に、「信頼される人の特徴トップ10」をまとめました。

①責任感がある
②専門知識が豊富
③本音で付き合える、話が出来る
④時間や約束をきちんと守る
⑤報告・連絡・相談をおろそかにしない
⑥失敗を認める、隠さない
⑦どんなことにも正直である
⑧ビジネスマネーや礼儀正しさを身に着けている
⑨周囲の人間の人望があつい
⑩説明やアドバイスが分かりやすい


ひとつひとつを見ていくと、「確かに」と感じる部分が多いのではないでしょうか。
この結果から分かるのは、信頼される人間というのは「誠実さ・正直さ・責任感が強い」など人間的な資質を高く評価されている傾向が強い点です。
仕事できる、結果を残せる人材は確かに優秀ですが、「優秀=信頼される」ではありませんので、まずは人としてどうあるべきかを考えるところから自分を見直してみるのも良いでしょう。

「人を頼ることが自分の信頼につながる」

周囲からの信頼を得たいと感じる時、逆に自分が人に頼るのは良くないと感じるかもしれません。
「頼る=相手から頼りないと思われる、自分の弱点を見せる」などと考えがちだからです。
ですが人間とは面白いもので、自分に頼ってくる相手に対しては心を開いたり、耳を傾けやすくなる生き物です。

イメージしてみてください。
職場やあなたの知り合いで信頼されている人というのは、人に頼るのがうまい方が多いと思いませんか?
上司や同僚に相談したり、部下に仕事を任せるのも、ある意味「誰かを頼る行為」ですが、これらの行為が自然とできる人はそれだけ他人とのかかわり、お互いを知る機会が多く、信頼関係が相互作用で成り立ちやすくなるのです。

ギブ&テイクではないですが、あなたが誰かを頼れば、それだけ相手も自分に頼りやすくなることを覚えておきましょう。
もちろんいつも頼ってばかりでは、相手から頼りない、無責任と思われかねませんので、自分自身で出来る、解決できるものは一人で処理する意識を忘れてはいけません。

「関わりや接触の延長線上が信頼」

人によって他人を信頼する条件や要素は異なります。
ですが信頼できない人の特徴について考えてみると、初対面の人や関わりの少ない人はやはり大きな信頼を寄せるのは難しいと感じる方が多いでしょう。

そう。「信頼」と「接触・関わりの回数」は比例する傾向が強いのです。

もちろん関わりを持てば持つほど信頼を得られるとも限りません。
関わり合いの中であなたが相手を失望させるような言動をしたり、そもそも相性の問題もあります。

ですが関わり無くして信頼を得ることはほぼ不可能であることを考えると、関りや接触は信頼関係を築くために不可欠な要素だと言えます。
「人間は全く面識のない相手には冷たく接し攻撃的になるものの、その後顔を合わせる回数を増えるごとに好意が増していく。また、人間的な一面を見たときに一層強く相手に好意を持つ」

こちらはアメリカの心理学者であるロバート・ザイアンスが提唱した「ザイアンスの法則」という心理法則ですが、まさに「信頼」と「接触・関わりの回数」についての重要性を説いているのが分かりますね。

関わり合いを持つ中で人間的な高い資質を相手が感じ取った時こそ、信頼が芽生える習慣とも言えますので、職場の同僚とは積極的な交わりを意識することが信頼獲得への第一歩です。

「こんな言動はNG!信頼されない人の特徴」

信頼を得るどころ、相手から信頼されない言動をしていてはいつまで経っても良好な関係は築けません。
ここでは信頼されにくい人の特徴を具体的にご紹介しますので、当てはまる部分がないかチェックしてみてください。

■できない、無理が口ぐせ
仕事の中では厳しい役割を課せられることが時にありますが、考える前に「出来ない」「無理」とだけ答えるような人は当然信頼を得にくくなります。仮に依頼された内容が難しいとしても、「こうなら出来る」「この仕事は引き受ける」といった具合に、自分の中でベストを尽くす姿勢を見せるのが大切です。

■何事も否定から入る
「いや、それは違う」
「でもね」
「じゃなくて」

口を開けばこういった否定的な言葉を発する人は、相手に対する心象も悪いことが多く、自己中心的思考を持った人の特徴でもあります。

■ウソをつく、ごまかす
ウソつきはどんな人間関係でも敬遠される人の特徴ですが、仕事の中で自分のミスをごまかしたりなかったことにする人も信頼を得にくくなります。
間違いを犯してしまった時、失敗したときなどは、潔く事実を認め、受け止める姿勢を示すことが逆に信頼を得るきっかけになると考えましょう。

■約束や時間を守らない
約束や時間を守らない人は、相手の立場になって物事を考えられない、他人への迷惑に対する罪悪感が薄いことを自分自身が示してしまっている典型的パターンです。
特にこういったルーズな性格はクセになりやすいものですから、少しでも自覚があるのなら意識的に改善する努力をしましょう。

■感謝・謝罪を表現できない
ありがとう・ごめんなさいはシンプルな言葉ですが、その人の人間性がよく表れる言葉でもあります。
素直に謝罪できない人は責任が薄く、素直になれない人の特徴であり、逆に感謝できない人は他人の思いやりや気遣いに対して何も感じていない傾向が強い人の特徴です。どんな些細なことでも、感謝・謝罪をきちんと表現することが信頼を得るためには不可欠だと考えてください。

■接する人によって態度が変わる
自分の好みや相手の立場の違いによって態度を変える人は、やはり周囲の目から見ても誠実さや思いやりに欠ける人物と捉えられやすいでしょう。
当然このような人物が職場で厚い信頼を得ることは難しく、人間関係をもつれを招く厄介な存在でもあります。

■自慢話や武勇伝が多い
このケースについては、皆さん一度は体験したことがあるかもしれません。自慢話や武勇伝は聞かされる第三者にとって苦痛となるケースが多く、「自分を良く見せたい」が故に話したことが結果的に信頼を損なう事態を招きかねませんので、意識的に避けるのが無難です。


以上、今回は「良好な職場環境を作るため、信頼を得るコツ」について具体例を交えながらお伝えしました。
ご紹介した内容一つ一つと自分のこれまでの言動を比較しながら、不足している部分は補い、直すべき部分は改善する努力を行うことで、周囲の人間との信頼関係は築きやすくなるでしょう。

自分自身が働きやすい環境を作るためにも、まずは自分を見直すところから始めてみてはいかがでしょうか。

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