家庭と仕事のバランスはみんなどうしてる?

家庭と仕事のバランスはみんなどうしてる?

「家庭と仕事のバランスについて」

人生の中で欠かせない大切ものと言えば、「仕事と家庭」を挙げる方は多いでしょう。
ひとり身の時と結婚後、子供が出来てからでは、生活スタイルが激変することも多く、家庭と仕事のバランスをうまく取れるか否かが人生設計そのものに影響を及ぼすケースも多いと言えます。

そこで今回は薬剤師の方が考える「家庭と仕事のバランス」に注目し、様々な方の意見を参考にしながら、皆さんがどのように両者を両立しているか考えることにしましょう。
現在家庭をお持ちの方も、そうでない方も今後の活かす知恵としてぜひ参考にしてみてください。

「家庭と仕事のバランスその①小さい子供がいるママ薬剤師」

家庭と仕事のバランスはみんなどうしてる?


Q:現在3歳の子供がいるのですが、薬剤師として働きながら仕事と子育て・家庭をどのように両立させれば良いのでしょうか?

A:小さいお子様を抱える多くの母親は、子供との時間や子育てを疎かにせず働く方法を皆それぞれ模索しているものです。
薬剤師の場合、産休・育休制度が使える職場が多いため、出産やその後2,3年は仕事を休める方が多いようですが、その後の復職については難しく考えるかもしれません。

・復職について家族の理解を得ること
・働いている間、子供の預け先を確保できること
・子育ての時間を削り過ぎないよう、勤務時間やサポート体制などに関して職場の協力を得られること


復職については主にこれらのポイントを押さえることが大切になります。
特に子供がまだ未就学児の時期は、人格形成や人としての基本的な教養を身に着けるための最も大事なタイミングであるため、仕事優先になり過ぎないよう労働条件は明確に就業先との間で定めておくことが重要でしょう。

ちなみにママ薬剤師として働く方の多くは週3日以内、一日4時間以内程度に仕事の時間を調整して子育てと仕事のバランスを取る傾向が強いようです。
また、勤務時間や雇用形態といった基本的な労働条件だけでなく、子供が体調を崩した際など不測の事態にどのようなサポートを受けられるかも事前に勤務先と確認しておくのが賢明でしょう。

「家庭と仕事のバランスその②男性側が気を付ける点」

Q:私は男なのですが、結婚を機に家庭と仕事のバランスを取る上で何か気を付けたほうが良いことはありますか?

A:結婚生活において万人に共通する正解はありませんが、夫婦がお互いに理解しあい、お互いに納得するルールや生活スタイルを共有することが大切なのは確かです。
従って、男だからと言って結婚してもライフスタイルを変える必要はない、という凝り固まった考えではなく、夫婦生活をどのような形にしたいかお互いの考えを交換し合い、導き出された答えに従って、必要であれば仕事のバランスを見つめなおすと良いでしょう。

例えばある男性看護師Aさんの場合、結婚前から勤める病院での勤務時間が残業含めて8時~23時までになることも多く、また非常に休日出勤も多い職場でもありました。

しかしながら結婚するにあたって夫婦で話し合った結果、二人で過ごす時間も大切にしようという結論に達し、Aさんは残業が少なく、休日が土日固定の調剤薬局に転職します。
結果的に前職より収入面ではダウンしましたが、共働きということもあり、特に金銭面での不自由は感じずになおかつ夫婦二人の時間を大切にしながら良好な関係を築けているようです。

もちろんこれはあくまで一例ですし、転職するとなると収入面や待遇面での変化が生まれるケースが多いため、やはりその辺りの判断も事前にしっかり夫婦で話し合ったうえでベストな選択肢を模索すると良いでしょう。

「家庭と仕事のバランスその③長期間のブランクを経ての復職」

Q:出産に伴い退社してから10年近く経っているんですが、これだけブランクがあっても薬剤師として復職できますか?
出来れば家庭や子供に仕事を持ち込みたくないんですが、ブランクが長いとやはり難しいでしょうか?

A:率直に述べて、日々進歩する薬学の世界で様々な知識が必要とされる薬剤師の場合、ブランクの影響は確かにあります。
実際、長期間のブランクを経て復職された薬剤師の中には、スムーズに業務を進めるまでに1年程度時間を要したなどという話も珍しくありません。

ただし、こういったブランクから来る知識や経験不足を家庭に持ち込まないよう工夫すれば、仕事と家庭のバランスをうまくとることも可能です。
典型的な例としては、復職時にまずは短時間のパート勤務から始める方法。勤務時間や勤務日数が多いと、それだけこなす仕事の量も種類も増え、ブランクが長い薬剤師にとっての苦労も大きくなりますが、時間的な融通の利くパート勤務であれば、家庭とのバランスを考慮したうえで働きやすい環境を作れます。

「仕事と家庭のバランスを見直したいなら転職も」

仕事と家庭のバランスがうまく取れないと感じる時、その原因が仕事にあると感じるならまずは明確に整理するところから始めましょう。

・残業が多すぎる
・職場でのストレスが大きい
・仕事の悩みを家庭にも持ち込んでしまう
・休日が不安定で家庭の時間を大切にできない
・仕事を家に持ち込んでしまう


これらの原因の根本的な解消は、同じ職場に勤めたまま個人の力で解決するのはなかなか難しいものです。
もちろん上司や会社に掛け合って改善できるなら問題ありませんが、仕事で抱える問題の多くは会社の体質や仕事量、同僚の人間性など、本人とは別の部分に根源があることが多く、抜本的解消を難しくする遠因になっていると考えられるのです。

そこで仕事と家庭のバランスを見直したいの感じた際は、転職を考えてみるのもひとつの手でしょう。
幸いなことに薬剤師の働ける職場の多くはいつの時代も人手不足に陥っている現場が多く、様々な業種の中でも転職しやすいところもプラス要素です。

おすすめの方法は転職エージェントのいる転職サイトを用いた転職活動。 一人だけでの転職ではなかなか難しい、非公開求人のめぐり逢いや内部の詳細情報の入手、また転職のプロであるエージェントがひとりひとりの希望条件にマッチする案件を紹介してくれますので、理想の転職先と巡り合う確率を上げるうえでも転職サイトを活用した転職活動はメリットが大きいと言えるでしょう。

家庭の問題は自分一人で決めるものではなく、家族の意思や考えを尊重したうえで決定するものですから、まずは十分に家族同士で認識を確かめ合い、必要とあれば転職も視野に入れたうえでベストな仕事と家庭の両立方法を模索してみてください。

特集まとめに戻る