ママ薬剤師の1日から失敗しない転職のための秘訣を学ぶ

ママ薬剤師の1日から失敗しない転職のための秘訣を学ぶ

「ママ薬剤師さんを参考にした働き方」

女性にとって結婚や出産は仕事を続けるかどうかの大きな分岐点となります。
特に出産によって子育てという新たな役割が生まれた女性の中には、仕事を継続するのであればそれまでのスタイルや働き方を変える選択肢を取る方も多いでしょう。
また出産を機に一度仕事を辞め、数年間のブランクを経て復職する方も少なくありません。

今回はそんなママとして働く女性の中でも「ママ薬剤師」にスポットライトを当てながら、ママ薬剤師の一日をご紹介するとともに、そのリアルな実態に迫りました。

「ママ薬剤師はどんなスタイルで働いてる?」

パート・アルバイト看護師として働く


子育てをしながら仕事をする以上、多くの方が「子育て(家庭):仕事」のバランスを考慮して薬剤師として働いています。
ではまず、薬剤師として具体的にどのようなスタイルで働いているのか?ママ看護師の声をいくつか集めました。

【ママ薬剤師の働き方】
①午前中のみ週3回ほど調剤薬局でパート
②週に1~2回ドラッグストアで働き、仕事のある日だけ一時預かりの枠で保育所を利用
③週に2~3回、5時間程度調剤薬局に勤務
④週3回、夕方3時間だけパートとして調剤薬局に勤務

様々な声を見ていく中で、ママ薬剤師として働く方の大半が「1日5時間以内、週に3日以内」という形で働くスタイルを取っていました。
一番の理由はやはり子供と出来るだけ長い時間過ごしたい、子育てを最優先したいというもので、それにプラスα「所得税の扶養内控除のボーダーライン」を越えないよう調整しているとの声も多く見受けられました。

ただし、働く時間についてはお子さんの年齢に比例して長時間働く選択を取る方も増えていく傾向にあるようです。

ちなみに小さなお子さんを持っている方は薬剤師として働きに出ている間、保育所に預ける、親に預けるなどの形を取っていますが、中には預け先がなかなか見つからず就学するまでは薬剤師として復帰できなかったという方もちらほら見受けられませんでした。

出産後、薬剤師として復職したいのであれば、まずは子供の預け先を確保することが大きなステップになると言えるでしょう。

「ママ薬剤師の1日をご紹介」

今回はママ薬剤師として働く方の多くに見受けられたスタイルに当てはまる、Aさん(30歳)の一日のスケジュールをご紹介したいと思います。

【Aさん30歳、3歳女児持ち、調剤薬局に週2日・4時間/日パートとして勤務】

・6:30―起床、朝食と夫の弁当用意
・7:00―娘・夫起床、朝食
・7:30―身支度(自分)
・7:50―夫出勤、娘身支度
・8:10―出勤途中に娘を保育所に預ける
・8:50―職場到着
・9:00―勤務開始
・13:00―勤務終了
・13:30―娘を保育所に迎えに行き、帰宅14:10娘を迎えに保育園へ
・14:00―食事(自分だけ)
・14:30―娘と遊んだり家事の時間
・17:30―夕食準備
・18:30―娘夕食
・19:30―娘お風呂
・20:00―夫帰宅、夫風呂と夕食
・21:00―娘就寝
・22:00―自由時間
・23:30―就寝

まさに分刻みのスケジュール。子育てしながら働くことの大変さがよく分かりますね。
Aさんは当初もう少し長い時間働こうか迷ったそうですが、最終的にお子さんとの時間を大切にするために「週2日・4時間/日パートとして勤務」することを選んだそうです。

「気になるママ薬剤師の本音」

子育てしながら働く中では、皆さん様々な悩みや不安、疑問を抱えています。
そこでママ薬剤師の本音に迫るため、子育てしながら働く薬剤師の方たちのリアルな声をお届けすることにしましょう。

■子育てと仕事を両立するための職場を見つけるのが大変
子育てしながら働く以上、子供の急な体調不良や早退、行事ごとなどに柔軟に対応してくれる職場に巡り合えるかどうかは非常に重要なポイントです。
思い切って復職してみたものの、仕事と子育てを両立できず、結局仕事を辞めてしまった、という方も少なくありません。
もちろん、実際に働いてみなければ分からない部分も多いでしょうが、実は子育てと仕事を両立しやすい職場を見つけるためのポイントもいくつか存在しています。

・店舗に在籍する薬剤師が多い
・近隣にサポートしあえる店舗がある
・ママ薬剤師が多く在籍している
・子育て経験のある薬剤師が働いている

こういった職場では急な欠勤や早退などに対するバックアップが整っていることが多く、また子育ての大変さを理解してくれる同僚がいれば、お互いに助け合いながら子育てと仕事をバランスよく続けるための助けになるでしょう。

■勤務条件をめぐりトラブルに
ママ薬剤師の多くはフルタイムで働くのではなく、日数や時間をある程度区切った形で働いています。
ですが就業前に勤務条件を明確にしておかなければ、後々思わぬトラブルを招いてしまうこともあるようです。
「〇曜日は絶対に入れない」「〇時までに子供を迎えに行く必要があるので、〇時以降は働けない」などなど、こういった細かな勤務条件は就業前に必ず伝えて合意を得ておきましょう。

■サポート制度をうまく使えなかった
昨今では子育てしながら働く人たちを支援するため、時短勤務をはじめとした様々なサポート制度を積極的に導入する企業が増えてきました。
ママ薬剤師として復職する際、こうしたサポート制度を利用しようと考える人ももちろん多いわけですが、サポート制度の内容や詳細を確認しておらず、うまく活用できなかったという人も少なくありません。

例えば時短勤務を利用したいのであれば、勤務時間が子供が何歳まで適用可能かなど、詳細な制度の条件を理解しておくことが重要です。
また制度が用意されていても実際には運用されていないケースもありますので、利用実績の確認も事前に置くなっておくと良いでしょう。

「生き残る薬局を見抜くのもポイント」

ママ薬剤師として働くのであれば、当然自宅や保育所などからアクセスのよい勤務先を選びたいと多くの方が考えることでしょう。
ですが近年では調剤薬局、ドラッグストア同士での処方せん争奪戦に代表されるように、それぞれの競争が激しくなり、働き手としても「どこが生き残るか」を見分ける力が職場選びには重要なプロセスになってきました。

そこでママ薬剤師たちの声を元に、「生き残る薬局のポイント」をまとめました。

■老人ホームの対応を行っている薬局・・・処方せんをまとめて受け付けることが出来るため
■大手薬局チェーン・・・単純に競争に負けないための体力がある
■商業施設内の薬局・・・商業施設の集客力の恩恵を受け、比較的安定した集客が見込める
■在宅医療に対応している・・・最近のトレンドともなっており、テナント料をかけずに集客を安定させやすくなる

これらはあくまで一例であり、あくまで目安ですが、まずは自分の理想とする「子育てと仕事の両立」が出来そうな職場を探すことが、ママ薬剤師として成功するための大きな秘訣となるでしょう。

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