「初日のあいさつで知っておきたいこと」
どんなに看護師としての経験があって患者さん慣れや、緊急事態の場数を踏んでいたとしても、なかなか慣れることが出来ないものがあります。
それが入職初日です。
どこの職場にも必ず人間関係は存在しますし、いろんなタイプの人がいます。
そして初対面というのはなかなか難しく、職場の雰囲気に馴染んでいくのは時間がかかりますよね。
『この患者さんに対してこういう場合はこういう処置を…』という公式はもちろん存在しません。
そこで大切なのが初日の挨拶です。
初対面の対応で大分印象は変わりますし、その後の職場での人間関係や仕事のスムーズさにも大きく影響してくるでしょう。
今日はそんな入職初日についてまとめてみました♪
「初日のあいさつはどのようにするのがベスト?」
ハッキリいって挨拶をするだけなら誰でもできますよね。
パッと考えてみるとそんなに難しいようなことでもない気がしてきます。
ただ新しい職場での1日目では口にするほど簡単ではありません。
なぜならば、
・どのタイミングであいさつすればいいの?
・誰にあいさつすべき?全員?関わった人だけ?
・失礼な人だって思われたらどうしよう…
など余計なイメージや考えが頭の中を回ってしまうからです。
とくに『誰にあいさつをするべき?』の部分については、わざわざ仕事中で忙しいそうな遠くにいる人を捕まえてまであいさつするべきなのか?と思ってしまいます。
ただ挨拶もしないで当たり前のように仕事を始めているのも少し気が引けます。
朝礼や申し送りの際に、みんなの前で挨拶するタイミングを設けてもらえればとても話は早いのですが、まるで鉄火場のように目まぐるしいこの看護業界。24時間で動き続けている病棟ではそういうタイミングをもらえないことも珍しくはありません。
なので、そういった際には以下の部分を気を付けて挨拶すべき人を考えてみましょう。
①指導・コーチングをしてくれる先輩看護師
②配属先の看護師長さん・主任さんなど役職者
③業務内で関わる先輩たちにタイミングを見て順番に挨拶
当然ですが、すべての人にいずれかはキチンとあいさつをすることになります。でも特に女性だけで目まぐるしい忙しさの中を動き回る看護業務では、普通の会社に事務として入職して、1人1人のデスクに挨拶に回るというわけにはいきません。
とても忙しいタイミングで声を掛けられても、先輩側も大変ですのでしっかりとタイミングを見計らって挨拶しましょう。
「挨拶の仕方はどうすればいいの?」
新しい職場に初めて出勤したという前提を抜きにして、初対面の相手に会った時にあなたはどんなことを話しますか?
フランクな話ではなく常識的な挨拶が好ましいですよね。しかも今回は仕事場ですから尚のことです。
常識的な挨拶とはなんでしょうか?TPOによって、色々なものがあるかと思いますがこの場合においては『ダラダラ長文ではなく簡潔に』がベストです。
簡潔に定型文をしゃべるべきだと言っているわけではありません。
自分の名前をハキハキと伝えて
・本日からこちらでお世話になります。
・慣れるまでご迷惑をおかけするかもしれませんが、少しでも早くお役に立てるよう頑張ります。
など本当に自分の気持ち通りに話せばそれで大丈夫です。
挨拶で高評価を狙う必要などありませんが、マイナス評価になってしまうのは勿体ないです。
そして加えて大切なのがハキハキと元気よくしゃべることです。
ボソボソ暗く下を向いてしゃべっていては印象がよくありません。大きな声で話す必要はありません。ハキハキと目を見て挨拶することです。
それが相手に一番誠意が伝わります。
・ハキハキと喋っているかどうか。
・相手の目をみているか(相手に伝えようとしているか)
・話す内容は簡潔で分かりやすいか
自分が初めて会った人で、どういう人に好印象を抱くか。
色々思い返してみたり想像してみるのもいいでしょう。あいさつは良い意味でも悪い意味でもあいさつでしかありません。
スタートライン、入口でしかないのです。でも入口は本当に大切です。
どんな美味しいレストランでも入口が汚かったら少し入る気がなくなりますよね。それと同じです。
家の玄関を綺麗にするように、挨拶で自分自身の玄関をキレイに、いいスタートを切れるようにしてくださいね♪