「夜勤専従で働くメリットやデメリットとは?」
看護師として、病院で勤務する場合は「夜勤」は避けて通ることができません。人が寝ている間に働くので生活リズムも崩れますし、日中に好きなこともできません。
しかし夜勤専従も大きなメリットがあります。やり方次第では日勤の看護師よりもお休みが多く収入も格段に上がります。
夜勤の比率が多くても休日が多ければ身体的・精神面でもプラスになります。
今回は深夜の出勤のみで働く「夜勤専従看護師」についてスポットをあててみました。
昼夜逆転してしまう夜勤でも生活リズムをうまくコントロールできれば問題ありません。高収入な夜勤専従看護師は魅力の高い業種になります。
「勤専従看護師の主な仕事をチェックしてみましょう」
夜勤専従看護師だからといって日勤の看護師と特に変わった業務はありません。
しかし夜勤勤務は基本、人が少ないので看護技術の大きなスキルアップに繋がります。
▽夜勤専従看護師の主な仕事内容
・ナースコールの対応
・病棟の巡回
・寝返りを打てない患者さんの看護
・早期健診の用意
・バイタルチェック
・採血
・点滴の交換
・医療器具の管理
・配薬
・トイレの介助
・おむつ交換
・申し送り
・患者さんの体調管理の記録・整理など
その名の通り、夜勤専従看護師は夜勤勤務を専門に行う看護師のことです。
看護師の夜勤は少数で行うため忙しい時などは日勤よりも非常に激務になります。その分深夜手当もつくので年収の大幅なアップに繋がるでしょう。
「2交代制・3交代制の業務時間」
最近では、日勤と夜勤の2交代制のほかにも、日勤・夜勤・深夜勤の3交代制の病院も増えてきました。
▽2交代制の時間
日勤: 9:00~18:30
夜勤: 18:00~9:30
▽3交代制の時間
日勤: 9:00~16:30
準夜勤: 16:00~0:30
深夜勤: 0:30~8:30
もちろん病院によって異なってきますが、基本的にこのスタイルで回すことが多いそうです。
夜勤専従看護師は、準夜勤・深夜勤の時間に勤務する看護師のことです。
常勤の看護師さんの場合、労働基準法で月に何回までと夜勤の回数が限られています。
(月に8日以下、これを過ぎた場合ブラック企業と言っても過言ではありません!!)
夜だからみんな寝てるし、結構暇なのでは?と思う方もいるかもしれませんが、ナースコールが鳴りやまない夜も珍しくないそうです。
患者さんの命が最優先なので、ないがしろにすることは許されません。
看護師不足の中どうしても夜勤も・・となると、法律的にアウトな業務になってしまいますので、夜勤専従看護師は需要が高く、好条件なところが多い>です。
個人の病院では入院患者を受けていませんので、夜勤専従看護師は主に、総合病院・大学病院・ICUなど緊急外来がある大きな病院などで働いております。そのため、給与がとても高額のところが多いのです。
そして夜勤の後は休日になることがほとんどなので、休日を連休で多くとれるメリットもあります。
「夜勤専従看護師のワークスタイル」
夜勤専従看護師のほとんどは非常勤雇用といわれている、パートやアルバイトの方が多いと言われています。
深夜手当などアルバイトでも高額になりますが、あくまでも非常勤看護師なので、ボーナスなどがつかないことが多いです。
(最近では看護師確保のためボーナス有のところも増えてきました。)
非常勤看護師だとしても人数の少ない夜勤で仕事を続ければ、技術や知識はもちろんの事、看護師としての大きなスキルアップも期待できます。
夜勤専従として、独身のうちにバリバリ稼ぐんだ!という方は病院を掛け持ちして働いている方も多いです。身体に気を付けてほしいところですが・・・。
あと反対に、週1~2回だけという副業的なかたちで勤務する方もいます。給料が高額なので毎日フルタイムで働くよりこっちのほうがメリットがあると思う方も多いでしょう。
「夜勤は高額というけどどのくらいいいの?」と疑問に思う方もいると思いますので、簡単にですが説明します。
通常の日勤の看護師の平均年収は大体470万円といわれています、もちろん働く環境やその方の能力によって変わりますが。
非常勤の場合、夜勤1回につき大体3万円前後の収入が期待できます。
週3日の勤務でもざっと計算すると3万円×3日×4週=36万円
とても魅力的な、金額です。
もちろん、給料が高い分デメリットもつきものです、夜勤なのでみんなが寝ている間のお仕事ですから、昼夜逆転になりやすいということです。
人間は夜行性ではないので、日光の当たらない生活を続けているとやがて病気になってしまう危険性があります。夜勤に慣れすぎてしまっても危ないという事ですね。
夜勤で働く看護師さんの中には睡眠のコントロールをしっかり行い、夜勤明けてからの日中は仮眠程度にして、その日の夜ぐっすり休み、次の休日でプライベートを楽しんだりします。
夜勤も生活リズムに気をつければ、休日の多い高収入のお仕事です。メリットも十分あります。
夜勤に偏見を持っている方も、この記事を参考にして少しでも理解が深まってくれたら嬉しいです。