先輩看護師にインタビュー!!

先輩看護師にインタビュー!!

「クリニック勤務のE子さんの場合」

今回インタビューに答えてくれたのは、クリニック勤務の看護師E子さん。
今年で4年目のキャリアを持つ先輩看護師さんです。病棟勤務との違いや、やりがい、看護師を目指すきっかけなどを聞いてみようかと思います♪


私の家は俗にいう大家族で、小さいころから早く働きたいという願望が強く、高校を卒業したらすぐ就職を考えていました。
でも進路について深く考えてるうちに「手に職をつけたい」「人のためになる仕事をしたい」と思い、看護師の道を選択しました。

家族のことを考え学費で家計を圧迫したくないと思い、学費が安いところを探しましたが・・・
なかなか自分の希望する学校が見つかりませんでした。そこで先生に相談をしたところ、「県立大学なら学費も安いし、社会に出た時の給料も違うぞ!」とアドバイスを受けて、県立大学に的を絞りました。
私は運よく先生の勧めもあって推薦入学で県立の大学に進路を決めることができました。

県立大学は看護師学校と違い、座学形式で人間の身体のしくみを勉強していきます。実習は看護学校と比べると全然最後の時間になります。じっくり身体の仕組みについて勉強できてよかったと思います。

実習に関しては、県立大学でしたので県内のあらゆる病院での実習が可能で、様々な現場で大きな刺激を受けることができました。 病院によって受け入れる患者さんが異なったり、看護師の働き方も違かったので、自分にとってとても有意義な時間を過ごせたと思っています。

「クリニック勤務の看護師さんのお仕事は?」

先輩看護師にインタビュー!!


私は現在、人工透析クリニックでの勤務を行っております。その前に一度総合病院で3年ほどキャリアを積みました。

人工透析クリニックでは腎臓の働きが10%以下になり、血液のろ過が十分に行えない方がほとんどです。
水分や老廃物のコントロールができない状態になっています。そのような状態では、普通の生活がまず送れないので、人工的に血液の浄化などを行うのが人工透析なのです。

そのために患者さんは週3~4回クリニックに通い透析を受けなければいけません。人工的なので身体の負担も大きいので、しっかりと患者さんに寄り添うことが大事なお仕事になります。

透析クリニックでの看護師の1日は、まず当日来られる患者さんごとに血液透析器の設定や薬の準備をします。ここでのミスは許されません。 なのでもう一度別の看護師が間違いがないか細かくチェックします。その後、患者さんが来られたら一気に透析をはじめます。透析を行う前に「身体の調子はいかがですか?」などと声をかけ、体調の変化や困っていることなど聞きます。様子をしっかり見るのも看護師の大事なお仕事です。

人工透析は長時間にわたる治療法なので、患者さんの中にはストレスを抱えている方も多いです。そういった患者さんには、特に耳を傾け寄り添っていかなければいけません。

ある日のお話ですが、70代の患者さんの容態が悪くなり、残念なことに死を迎えないといけないという状態になってしまいました。
家族が病院に駆けつけ、私は脈や血圧などを測ることもできたのですがアラーム音が激しく鳴ることがわかっていたので「機械を付けずに、静かに見送ることもできます」とご家族に提案をさせていただきました。そして機械を付けないことに。
それからその患者さんは息を引き取り家族と共に見送りました。

ここでご遺族の方から、「いい最後を迎えさせてくれてありがとう」と言葉を私にかけてくれました。その言葉をもらった時、常に患者さんの立場になり、より添って看護する大切さを感じこの仕事の大切さを身にしみて感じました。

「看護師に必要な事はいたってシンプル」

今私が働いているクリニックもそうですが、看護師のタイプは様々です。

食事療養のアドバイスなど、実利的な事を大事とする看護師さんもいます。私は患者さんとしっかり向き合える、寄り添えることで患者さんの気分が今より楽になるような看護師を心がけています。

人間は身体を壊したりしまった時は、その人の弱い部分が出てくると感じています。私たち看護師はそうなった患者さんに少しでも寄り添い耳を傾ける事がいかに重要かという事を忘れてはいけません。


今回はクリニックで働くE子さんにお話しを聞かせてもらいました。いかに患者さんとの繋がりが大事かという事がわかりました。
人工透析クリニックで働く看護師は、患者さんと長いお付き合いがあり距離感が近くなります。そこに魅力を感じるのかもしれませんね。 それに夜勤もないのでハードワークにならず、患者さんひとりひとりしっかりケアすることも可能です。病院の規模によって患者さんとの距離感も変わります。
また病状や治療法によっても向き合い方が変わってきます。E子さんの場合は県立大学で色々な病院で実務をこなして知ることができたんだと思います。

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