看護師の特集まとめ

男性看護師の働き方

「男性看護師さんの働き方事情」

近年増加傾向にある、男性看護師さんはもう珍しくないかもしれません。
その理由として男性看護師の数は約8万人おり、2年間で約1万人増えてきていると言われています。
女性に比べるとまだまだ少数派ではありますが、救急外来や手術など力仕事も多く、男性看護師は医療の現場での活躍が大いに期待されています。

看護の仕事は長年にわたり「女性の仕事」というイメージが強い職業でした。
白衣の天使という言葉も耳にしたことがあると思います。

患者さんからもそういうイメージが強いため、男性看護師が女性患者の看護などを行うときに拒否されてしまうという事も少なくないそうです。
そのようなケースに直面した時はちゃんとした配慮が必要かとは思いますが、男性看護師のみなさん、落ち込まないでください!
今は男性看護師も働きやすい環境に変わってきました。男性患者さんに対しても、男性看護師だからこそいい看護が提供できるかもしれません。
女性看護師さんとうまく支え合いながら仕事をする事を意識していきましょう。

「差別はもう古い!男性も看護には必須!!」

看護師に求められるものを知っていこう


男性看護師がうまく働いていくためには、まず性別的な意識は捨てたほうがよいでしょう。
男女の役割の違いなど認識としては重要かもしれませんが、性別的意識は医療の現場においてはあまり関係がないことです。

誰にでも平等に接することが大事です。女性の医師を上から見たり、女性看護師の意見を軽く聞いたりなど、男尊女卑的な態度を取ることがないようにしなければいけません。
また、女性をほめたりする上でも「かわいいね」など女性らしさについて会話することは避けたほうがよいでしょう。

男性看護が増加するきっかけになったのが1985年に「男女雇用機会均等法」という法律が誕生したことからと言われています。

この男女雇用機会均等法とは、職場での男女の差別を禁止すること、採用や昇給、昇進、教育訓練、定年、退職などもすべて男女平等に取り扱うことを決めた法律です。もともとは女性の社会進出の大きな決め手となった法律としても有名です。
しかしながら看護師全体で、男性看護師の割合は約7%しかありません。まだまだ少数です。なので男性看護師さんの悩みもまだまだ多そうです。

また、男性看護師さんなら、女性の看護師さんよりメリットも多いです。
例えば「出産がないので常勤で長く働く人が多く、キャリアアップしやすい」「体力仕事など女性ではできない看護も期待され女性看護師さんや患者さんから頼りにされやすい」など、男性看護師ならではの事もあります。
また、手術室や救急科リハビリテーション科では男性看護師の比率が高くなってきています。患者さんの移動介助に体力・腕力など必要なので男性看護師が重宝されています。

もし今の職場で悩みを抱えてる男性看護師さんがいたら自分にしかできないことを考え、自分の力を活かしてください。

「男性看護師だからこその悩みとは?」

先ほどもお話しした通り、看護師全体の7%しかいない職場環境では、悩むなと言っても悩み事は出てきそうですよね。

女性患者さんの看護の拒否など初めてだったら結構ショックを受けるかもしれません。
しかし全国の男性看護師さんに聞いたこところ、女性患者に看護を拒否されたことがある人はなんと約80%もいるらしいです。患者さんの容態によっては清潔ケアなど行うことがあります。
そういう場合は配慮も必要になります「女性の看護師に変わりましょうか?」と一言聞くようにしている方がほとんどだそうです。
もちろん自分のスキルアップの為なにごともチャレンジしたいところですが、デリケートな部分の配慮は必要でしょう。

こういった患者さんとの距離感も悩みの一つですが、女性ばかりの職場ならではの人間関係にも悩まされることが多いともいます。
悪口や噂など、どこの職場にはつきものです。気を付けないといけないのは、そういった話を振られたときに相手に調子を合わせてしまうことはとっても危険です。自分が今度は悪者になったり・・・と、自ら働きにくい環境をつくってしまいます。
その場にいない人の噂話はしないなど、ネガティブな話題は避けて明るい話を心がけていきましょう。

この様に、人間関係ってどこの職場でも悩みの種として多いと思うのですが、特に看護の業種となるとほぼ女性ですから孤独に感じる男性看護師の方も多いことでしょう。
女性看護師なら同じ職場の人と温泉旅行、お泊りなどして親睦を深めることができますが、男性だとその点難しいですよね。
まず男女差別を~という前に、女性の特徴・特性を理解することも、看護の職場では大事かもしれません。

女性は男性と体のつくりも違うので、男性から理解されないことも多いのです。
例えば「やけに今日は怒りっぽいな」とか思ったことはありませんか?

女性にはPMSという不快な症状に悩まされる期間が毎月やってきます。PMSは月経前症候群と言われており、イライラがとまらない、反抗的になってしまう、頭痛、腰痛などに悩まされます。
ホルモンのバランスの事なのでしょうがないことなので受け入れていきましょう。少しでも理解があると女性看護師とも良好な関係ができると思います。

あと基本的なことですが、身だしなみのチェックも必要です。清潔感がない男性は基本嫌がられます。
男性ばかりの職場なら、寝ぐせなど多少の事なら許されるかもしれませんが、お洒落にということではなく、最低限の身だしなみには注意しましょう。

その他に女性は男性よりも、周りの関係性をよく見ています。
男性看護師が美人にだけ優しい、若い子にだけ・・・などあってはいけません。
こういう行動はすぐ女性にきづかれてしまいます。医療現場では、性別にとらわれることの無いような態度をとっていきましょう。

女性の視点は何だかめんどくさいなと思う方も多いかもしれませんが、まだまだ少数派の男性看護師、女性看護師との良好な関係を築き、働きやすい環境にしていきましょう。

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