異業種からの転職

なんとなく転職はしたいけどなかなか踏み出せない時

「異業種から看護師への転職とは」

不況の煽りから近年、専門職を持つという思考が強くなっています。ここ数年の間に大学では看護学部の増加が多く見られます。

看護師の魅力は一般の企業よりも就職率が高く、未経験やブランクがあっても就きやすい業種です。
収入の面でも非常に安定しているため、異業種など経験された方が、看護資格を取得して転職される方が多いのだと思います。

今回は実際に異業種から看護業界に入られた方と、社会経験のない方と比較してどのように違うのか、メリットやデメリットなど、 そして看護師と准看護師の違いについても解説しながら、看護師の資格についてお話させていただこうかと思います。

これから、看護師を目指す方や、転職を考えている方も是非参考にしてみてください。

「看護師には准看護師という種類もあります」

看護師に求められるものを知っていこう


看護業界に入るためにはまず、看護師・准看護師のどちらかの資格を取得しなくてはいけません、ここで看護師と准看護師の違いを見てみましょう。
厚生労働省の調べでは、准看護師は34万人就業しており、就業場所は病院が約4割、その他6割は、老人介護施設や診療所、訪問介護ステーション、社会福祉施設、介護保険施設などで勤務しています。

准看護師のメリットは、看護師に比べて資格が取得しやすいのが最大のメリットと言えるでしょう。
働きながら資格を取ることができるので、できるだけ早くきちんとした資格が欲しいという方にはピッタリかもしれません。

・2年間の准看護養成所に通わなくてはいけないが、通学スタイルが様々あり自分のスタイルに合わせることができる。
(①朝から夕方まで授業を行う全日制②平日の午後や夜間に授業を行う半日制)

働きながらの方は事前に志望する養成所の時間割などをしっかりと把握することが重要です。

・准看護師の試験は、6ブロックの都道府県で開催しており、合格率は97%~98%と非常に高いです。
また試験日が都道府県それぞれ違うため複数回受けることが可能です。

・看護師と同様に准看護師も高い就職率である、クリニックや介護施設など、求人先に困ることはないでしょう。

▼准看護師の資格条件
・最終学歴=中学校卒業
・年限=2年以上で免許取得
・履修時間=1’890時間
・実習時間=735時間以上
・資格発行=都道府県知事の免許
・仕事規約=保助看法第6条「医師・歯科医師又は看護師の指示のもと]で、傷病者若しくは褥婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行う。


▼一方看護師の資格条件
・最終学歴=高校卒業以上
・年限=3年以上
・履修時間=97単位以上(3’000時間以上)
・実習時間=23単位以上(1’035時間以上)
・資格発行=厚生労働大臣の免許
・仕事規約= 保助看法第5条 傷病者若しくは褥婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行う。


看護師と准看護師の違いをまとめてみました。
業務の面においては「准看護師は自らの判断によって看護業務はできないが、看護師は自らの判断で看護を提供できる」ということがあります。

将来を見据えると、准看護師はスキルアップで看護師を目指すことができ、看護師は保健師・助産師・特定看護師・専門看護師・認定看護師・診療看護師と幅が広がります。

学生の方も社会人の方もこれから看護の道に進もうと思う方は、チェックしてみてください。

「社会人から看護業界への道のり」

看護師や准看護師など、自分がなりたい資格が決まったら、次に大事なのが学校選びです、学校によってそれぞれ通学スタイルが違うので、注意も必要になってきます。

・准看護師養成所(都道府県指定)
看護学校より比較的入学しやすく、年期も2年制なので学費も安い、社会人など異業種から看護師を目指すには1番ハードルが低めである。

・看護専門学校、看護短期大学
看護師を目指している方が通う学校です、ほとんどの学校が3年制です、異業種の方が看護師を目指したり、准看護師から看護師を目指す人など多くの人が通う学校です。

・看護大学
通学期間は4年制と他の学校と比べ一番長い、看護資格のほかにも保健師や助産師など学位の取得が可能です


看護師は医療の現場には必要不可欠で命を扱うお仕事です。
異業種から入られた方は最初、困惑するかもしれません、新卒の看護師より劣ってしまうのでは?と心配するかと思います。
しかし社会人経験がある看護師は大きな強みもあります。

看護師などは患者さんとのコミュニケーションが必要で大事なお仕事の一環です、もちろんマナーもしっかりとしなくてはいけません、その点においては新卒の看護師より社会人を経て看護師なった方のほうが必要なマナーを持ち合わせている可能性が高いでしょう。

また、社会人としての経験があれば社内の連携だけではなく、社外の様々なやりとりなど、コミュニケーション能力に長けているとも言えます。
看護師だけではなく、医療関係どの業種(医師/放射線技師/臨床検査技師/薬剤師/リハビリ職/介護職等)においても連携がとりやすくコミュニケーション能力は最大の武器になります。

そしてパソコンなど扱えるのであれば、近年増加傾向にある「電子カルテ」にも即時に対応できます。
今は電子カルテなど導入していない病院などでも、メールなどのやりとりは必須になってきているため、最低限のパソコンスキルは即戦力になります。報告書や資料作成など、社会人経験者がある場合は、とても重宝されます。

あと異業種から看護師になった方の大きな強みと言えば「モチベーション」です。
先ほどもご紹介しましたが、看護師や准看護師になるためには長い時間とお金もかかります。最初から看護師を目指していた方より、社会人経験を踏んでから学校に通い資格を取得する方には高いモチベーションがあるはずです。

一度社会に出てからの看護師への道はなかなか容易ではないでしょう。苦労したからこそ辛いことがあってもくじけないで頑張ることができると思います。

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